パウダーボード「フライングフィッシュ」滑走編

2012年12月10日 at 12:12 AM


どうもこんばんはイノウエです。
さてみなさんそろそろシーズンインしましたでしょうか?僕は日本列島を襲来した爆弾低気圧のおかげでシーズンしょっぱなからパウダー三昧です。
皆さんにも早く乗ってもらいたいのですがデリバリーがゴニョゴニョ。。。遅れていてすみません。

前回はパウダーボード「フライングフィッシュ」のデザイン編でしたが今回は滑走編です。
設計コンセプトも単純だけど滑り方も単純です。
覚える点は3つだけ。
その1「フロントボードの向きに進んでいく」
その2「加速はフロントプッシュ」
その3「減速はリヤプッシュ」

その1「フロントボードの向きに進んでいく」
もうそのままです。視線、腰から上の上半身を行きたい方向に向けるとあとは勝手にリヤボードが付いてきます。力任せに倒し込もうとしても絶対に曲がりません。

その2「加速はフロントプッシュ」
これもそのまま。突き刺さらない程度に前に荷重を掛けるとグイグイ加速していきます。突き刺さらない程度にと書きましたが浮力が大きいので普通にプッシュして突き刺すのは難しいかと思いますが。。。

その3「減速はリヤプッシュ」
うん。そのまま。減速したかったら横にスライドさせるよりも両足でリヤボードを軽くプッシュしてください。雪面抵抗が増して減速します。エッジングによる減速ではなく面による減速が使えます。

補足:新雪以外を滑るときは内脚荷重100%を心がけましょう。外脚に荷重がかかっているとフレームが起き上がり非常に疲れます。まぁパウダー用なんで圧雪はおまけです。割りきりましょう。
補足2:腰を後ろに引かない。絶対に引かない。フロントを引き上げなくても十分浮きます。ど真ん中にドカっと乗ってやってね。でも自分で思っている真ん中って結構後ろだから、自分で感じるよりも前傾ぐらいでちょうどいいと思います。前傾か後傾かの簡単な見分け方は手のひらに圧を感じれば前傾。指の腹に圧を感じれば後傾と意識してみて下さい。

それでは良いパウダーライフを!チャオ!

パウダーボード「フライングフィッシュ」

2012年11月20日 at 2:08 AM

どうもお久しぶりです。
白馬のスキー場は例年になく早いオープンをしております。僕が知る限り一番早いオープンです。
ちょっと色々とやることがあるのでシーズンインはしておりませんが今のうちにパウダーボード「Flying Fish」について開発コンセプトや乗り方について説明をしておこうと思います。

開発コンセプト
「パウダーで浮きたい」これだけです。
あれもしたい、これもしたいと突き詰めていった結果が現在のスノーモトやスノースクートのボードの形状を産み出しています。でもパウダーは気持よく滑ることができません。だって浮かないんだもん。ということで色々な性能を犠牲にしてでも「パウダー天国を味わいたい」ただそれだけの為にこのボードは産み出されました。なので整地で乗ってカービングが出来ないやら取り回しが悪いと言われても困ってしまいます。

デザイン
模様のことではなく設計(デザイン)コンセプトのお話
今までのスノーバイク用のボードの常識を壊しています。前と後ろのエッジが食い込んでるとカービングが出来ているという風潮がありましたが足元のエッジングが疎かになっていて力を使って強引にターンをする構造なんです。このボードはフロントボードの固定位置~リヤボード後ろ側の固定位置までがエッジングするように設計しています。切れ込んでいくターンでなくソール面全体を使ってターンする構造になっています。それはもちろんパウダーで浮くため。
正しい乗り方をすればつま先まで浮き出ることが可能です。プッシュすれば雪面から飛び出すことも可能です。またフロントのキックを大きく取り軽くロッカー構造にすることにより簡単に浮き出ることが可能です。またリヤは適度に浮力を落とし沈めることによりコントロールしやすくなっています。フレックスは適度に柔らかめ。これはパウダー用(エクストリーム用ではない)のスキーと共通です。

サイドカーブはありません。なぜか?足元のエッジングをコントロールしやすくするためですが、一番の理由は横滑りとトラバースのコントロールをしやすくする為です。これはバックカントリーに行った時非常に重要になります。太いボードなのでカウンターの当たりを減少させる効果もあります。

ボードの太さはmax320mm。スノースクートのボードで270mm程度、スノーモトのボードで240mm程度なので圧倒的に浮力が増します。また長さも前後合わせて約1780mmとパウダー用のスキー並の長さを持っています。

これらの設計は全てパウダーで浮きたいが為のデザインです。

さて次回はおすすめセッティングの乗り方の予定です。
あまりにも従来のボードと違うため今までの滑りをしてると乗りにくいだけです。今までの滑りを捨てて滑る必要があります。そこらへんを書きたいと思っています。

スノーバイク用パウダーボード「フライングフィッシュ」テストサンプル

2012年10月4日 at 2:16 PM


スノーモト・スノースクートのどちらにも装着可能なパウダーボード「flying fish」の量産テストサンプルが来ました。
かなり良い感じです。

通常のトップシートの上から更に一手間かけてクリアーコート塗装を施しているので、いままでのスノーモト・スノースクートのボードには無かった高級感が出ています。


スノーモトに装着。シートが無いと思ったら引越しの際白馬に忘れてきました。。。


スノースクートにも装着。いままでに無い太さでしょ~。80kg以上体重がある僕でも余裕で浮きます。

スノースクートボード トリニティ TORINITY

2012年10月2日 at 5:20 PM

■SNOWSCOOT WIDE BOARD SET トリニティ スノースクートワイドボード情報!
本日は従来のボードとの違いがわかる資料を公開!! テールの長さはあまり長くなっておらず、フロントボードのノーズの長さと、リアボードの足元の広さが印象的ですね。
パウダーボード専用ボードというわけではないのに、どんなに深い雪でもノーズが刺さらない安心感をぜひ体感してほしいですっ

ということで昨シーズンから話題になっていたスノースクートワイドボード「トリニティ」が発表されましたね。ワクワクします。
フロントボードが大きいのは何もパウダーだけのメリットではないんですよ~。これからの流れの主流になりそうです。

パウダーボード The day – flying fish – リリースのお知らせ

2012年3月14日 at 10:37 AM

いろんな所で色々悪だくみしているイノウエです。
悪だくみのひとつ「パウダーボード」を株式会社エス・エイ・アイさんと組んで出すことになりました。

「The day」というブランド名で「flying fish」というパウダーボードを作りました。年末から2月中旬までテストという名目で遊びまわってました。とにかく楽しいボードができました。

ポイント①最大幅320mm、全長1,780mmで浮きまくり
ポイント②ロッカー構造を採用で浮きまくり
ポイント③アイスバーンや硬い不整地を除いて楽しめる。
ポイント④スノーモト、スノースクートの両方に取り付け可能のマルチホール採用

個人の注文窓口は僕、販売店さんの窓口はエス・エイ・アイさんが担当しています。
ボード単品とフレームセットの2パターンがあります。
ボード単品は10セットのみらしいのであっという間に予約終了となると思います。欲しい方は僕までご連絡下さい。
予約注文メール: taq@happydayz.jp

以下商品の詳細です。

このたび弊社では、スノーバイク界の第一人者として活動する一方、フリーの映像ディレクターとしてスノーバイクや山岳ビデオを世に送り出す長野白馬村在住の井上卓郎氏 (HAPPY DAYZ PRODUCTIONS) とのコラボレーションにより、スノーバイク用パウダーボードの開発を致しました。

開発のきっかけは、井上氏が長年スノーバイクを楽しむ中、「スキー・スノーボードと同等にパウダースノーを滑りたい」と言う想いと、来シーズンで9年目を迎えるスノーモトの「ユーザーの使用目的やゲレンデ環境に少しでも合ったボードを作ることが、ファンの拡大につながる」と言う思いから、このプロジェクトがスタートしました。開発にあたっては、ボードブランドでもある「The Day 最高の滑走日和」にちなみ、最高のライディングを全てのスノーバイクライダーに楽しんでもらいたいということで、スノーモトだけでなくスクートにも装着可能な仕様にしました。

「frying fish」は、最大幅320mm、全長1,780mmとパウダースノーボードにも勝るとも劣らない存在感と圧倒的な浮力で”飛魚”のように飛び、ロッカー構造のフロントボード(ベンド80mm)は、低速時から雪面に浮き出ることを容易にしました。さらにトップからテールにかけて細くシェイプラインを描き、テール側の浮力を落とすことで高いコントロール性能を確保。また、足元のエッジングを重視することでバックカントリーやゲレンデ圧雪バーンでも軽い取り回しが可能になりました。パウダーボードと謳っておりますが、コブ斜面、アイスバーンなどを除き様々な雪質を楽しむことができます。
来シーズンは必ずや多くのライダーに今まで経験したことのない”パウダーライディング”を味わって頂けることを自信を持ってお約束致します。

最後にこの開発プロジェクトに携わって頂いた多くのライダーやボードメーカーの方々に敬意を表すと共に、テストボードによる長時間のテスト走行の末ようやくこのボードを発売できる喜びにあらためて感謝致します。

ボードブランド:The Day 「最高の滑走日和」
ボードネーム:flying fish(フライング フィッシュ)
:コア材/ポプラ サイドウォール/ABS樹脂 ソール/HDPE4400 トップ/バンブー
オーバーコート仕上げ
ボードサイズ:Fボード/全長815mm 全幅320mm・297mm Rボード/全長995mm 全幅301mm・270mm
フレームキット価格/台数:スノーモトXTREME(コンプリートモデル) ¥188,000 (税込) 限定30台
ボードセット価格/セット:frying fishパウダーボードセット     ¥128,000 (税込) 限定10セット
対応機材:スノーモト(09モデル以降のAシリーズ)及びスノースクートに装着することができます。
:先行予約受付期間/2012年3月15日(木)~4月20日(金)
限定数での販売となります。追加生産は致しませんので、あらかじめご了承下さい。
納 期:只今のところ11月下旬を予定しています。
※スノーモトXTREME(コンプリートモデル)の詳細につきましては、後日詳しくご案内致します。

製品のお問合せ
◆販売店様窓口
(株)エス・エイ・アイ
山梨県北杜市長坂町大井ヶ森934-5
電 話:0551-32-6635
メール:sales@saisports.com
※弊社では本製品につきましては個人様へ直接販売はしておりません。

◆個人様窓口
HAPPY DAYZ PRODUCTIONS
長野県北安曇郡白馬村北城9464-128 どんぐりメゾネットB棟
メール: taq@happydayz.jp

体育会系ワックスを試してきた

2012年3月8日 at 11:29 PM


このラベルも何も貼られてないスプレー缶が送られてきたのはフリークスの直前。
送り主の園くん曰く「激ヤバ」
ということでやっと今日試してきたよ。

ちなみに前もって言っておくと僕は超が3つくらい付く面倒くさがり屋です。過去にホットワックスやチューンナップにハマったこともあったけど今は生塗かスプレーワックスで済ますほど(本人の中ではきちんと剥がしていないホットワックスは生塗りに劣ると思っている)いい加減になっておりました。

園くん曰くそんな僕に最適、かつ高級ホットワックスに匹敵するほどの滑走性能とのことでワクワク。
普段からワックスにこだわってる園くんがいうので僕が変なウンチクを語るより間違いはないかと。

ソールにプシューとスプレーして乾いてから念のため布で伸ばしてあげました。うん簡単。
塗る前の写真を撮るのを忘れたけど水滴がビト~と伸びていたのが下の写真のように水玉を弾くようになりました。写真はわざと水をつけてるけど滑った後、ソール面に水滴が残らないほど弾くよ。

駐車場で塗ってリフト乗り場へひと漕ぎ目
「なんじゃこりゃ」
何を言っているかわからないと思うがありのままに話すとスル~というかヌル~というかいままであまり感じたことのない感覚。抵抗が無くてフワフワしているというかよく滑る。

今日の雪は水が浮く手前のザクザクないわゆるひとつの春雪。もうシーズンが終わるんじゃないかという位の春雪。
このヌメヌメ感はやばいね。シーズンが1ヶ月伸びる感じ。

ますますホットワックスから遠ざかりそうな一品でした。
ところで園くんのサイトには非売品って書いてあるけどコレ販売するの?

リンク
岩手県SnowScoot連盟

例のワックス

2012年3月3日 at 9:41 PM


ちまたで噂の例のワックスがISFの園氏から送られてきたよ。確定申告もクライマックスを迎えてるのでそろそろ使ってみよう。

ワックステスト

今日は思わず滑りながら 「ヤベーよコレ」と叫んでしまいました。

ガリウムワックスのレースワックス(ギガスピード)並みに滑るのは間違いない。

ボードの面も恐ろしく滑るが、エッジが凄く滑るんだ。

カービング時に今までのような引っ掛かりがない。

凄く加速感があるんだ。

今までに味わったことのない感覚で久しぶりに鳥肌が立つ。

だそうで最近ワクシングをおろそかにしている僕にはもったいないと思いつつ内心ウヒヒと思いながら使ってみるよ。