175km/h

2023年4月5日 at 10:52 AM

スノースクートとは・・・

Ariel – Hand made Snowbike Board –

2017年5月24日 at 11:20 PM



ARIEL
「パウダースノーを滑りたい」ただそれだけのために自らコアを削りグラスファイバーを重ねプレスをする。アリエシンイチの生み出すボードと彼のライディングはアーティスティックなほどに美しい。

ということで久しぶりにスノースクートの映像を作ってみました。EVERSUMMER3を作った後、なかなか撮ってみたいと思えるライダーがいなかったのですが、ハンドメイドボードでパウダースノーを滑る有江さんと出会い久々に制作欲が湧きました。僕の原点に立ち還りゴリゴリのスノー系に仕上げてみました。

The dayというボード

2017年2月15日 at 9:56 PM


The dayのボードは「どこでどういう滑りをしたい」というコンセプトをまず最初に考えてから設計しています。

flying fishの進化系がPOWDER MASTERで、さらに進化したのがSuper Fishということはありません。全然別物です。硬さを変えて変化とか進化とか言うコピーで煽るのは好きではありません。途中で設計を変えたのはALL DAYくらいです。

オールラウンドのボードは「どこでも滑れます」「パウダーも行けます」というキャッチコピーで今までメーカーが散々出してきてました(というか現在進行形)。むしろオールラウンド以外のボードは無かったんですね。正直9割以上の人はオールラウンドのボードでいいんじゃないかと僕も思います。ただいつも言っていますが「パウダーも滑れるボード」と「パウダーボード」というのは似ているようで全然違うのが、いまだにパウダーボードを作っている理由です。

flying fishの最初の試作ボード(単なる形に切っただけの反り上がりすら無いボード)に乗った瞬間に別世界に行きました。
コンセプト通りに踏むと深雪からトビウオのように飛び出すんです。こんなボードは他にありませんでした。浮きあがるという点では他のボードより優れています。乗り味も味があっていまだに大好きなボードです。

ALL DAYはパウダーボードで疲れた時の乗る筆休み的なボードです。ゴリッゴリのカービングをするというより1日中疲れずに楽しめるボード。まぁオールラウンド的なボードなので印象的には中途半端でした。カービングをボードの評価にしている人には物足りないかもしれませんが僕みたいな中年には楽できるボードです。倒し込みもきつくないのでとても乗りやすボードです。

POWDER MASTERはよく行く八方尾根のバックカントリーで、大きい斜面を大きいターンをするために作りました。flying fishでは浮くけど減速する、ターンというより上から下に落ちるという印象だったので。デッカいスプレーをあげてターンをしたかったんです。

Super Fishはパウダーでカービングターンをしたい。深雪の中で地形遊びをしたいというコントロール性重視の設計をしています。サイドカーブきつめでグイグイ滑れます。ただセンターは細めなので少し浮力は落ちますが、とは言えパウダーボードなので十分浮きます。ffのように踏んだ時に飛び上がる感覚が無いと言うだけです。ピンテールなので地形遊びをした際、最後まで舐める感じがあって気持ちいいですよ。

贅沢を言えばシチュエーションに合わせてボードを選ぶという楽しみもありますが、どれか1本持っていれば深雪は楽しめます。
あくまでも選択肢を提供できればと思って設計しています。

放山BC 20170204

2017年2月6日 at 7:54 PM


 

2月4日快晴予報。どこに行ってもThe dayだろうと予測される。
白馬は激混みの予感。
ということでいつもの放山にバックカントリーに行ってきました。
パウダーボード最高!


Rider: Shinichi Arie

Rider: Shinichi Arie

Rider: Takeyan

Rider: Hayashidan

Rider: Hayashidan

Rider: Tomo


Rider: Nakamura sensei

さかえ倶楽部で初新雪

2016年12月18日 at 1:00 AM


いつもシャルマンで一緒に滑っている面子で長野県の最北栄村にあるさかえ倶楽部スキー場に滑りに行ってきました。
本日オープンで先着100名無料。猪鍋のふるまい。
豪雪地帯ということもあり結構雪もあり、本日オープンということでノートラックも滑ることが出来ました。やっぱりノートラックは楽しいなぁ。最近クリーミーなパウダーって表現があるけど要は粘りのある新雪じゃないんですかね?まぁそんな感じで楽しんできました。新しいボードはケツの粘りがあって楽しゅうございました。

今年の乗り物2017

2016年12月12日 at 11:39 PM


すっかり夏山の人になってしまったけど今年もチョロチョロ乗りに行こうと思う。
八方尾根がオープンしたと聞きつけて慌てて今年乗るマシンを組み上げた。
フレームはコレ。スノーモトの青いやつ。部屋で見るとド派手過ぎてちょっと引くけどゲレンデで見るとまぁおかしい色ではない。写真写りはいいと思う。

ヘッドチューブにThe Metal WorksのロゴがCNCで掘られている。いい感じ。


デッキの滑り止めはピン。普通のデッキパッドもある。スリッパで乗ったらガッツリ食いついた。俺はストラップを付けるからガッチリ滑らないピンはちょっと怖いけど新しいものはとりあえず使ってみよう。デッキのピンを見ると松浦さんを思い出す。

あとシートは使わない人なので取りはずす。シートの取り付ける穴周辺でピンクラインが途切れているのが気になるのでペイントしてみた。

ガッツリマスキングをして下地から作るよ。下地をしっかりすれば蛍光ピンクの発色はさらに良くなる。

あかん。表面コーティングのクリア買うの忘れた。そのうちパリパリ剥がれてきたらやだなぁ。

とりあえずこんな感じ。

シートが付いている方が見た目のバランスはいいね。

ボードはThe dayのニューボード「Super Fish」
設計と少しだけテストに関わっています。去年は忙しすぎて途中からはSAIのシンゴくんに調整はお願いしました。
flying fishともPowder Masterとも違うコンセプトで設計しているので今までのボードのモデルチェンジとは違います。
常に最新のボードが必要ということは無くて、どれか1本持っていればパウダーは楽しめると思うよ。

ただ「パウダーも滑れるボード」と「パウダーを滑る為のボード」というのは雲泥の差があるよ。
ボードについてはそのうち、ちゃんと書こうかと思っています。

Myth of WAX

2015年12月29日 at 3:33 PM


Myth of wax

ワックスを塗っては剥がす、塗っては剥がす。僕はワックスの削りカスの中に埋もれていた。
どうせ粉まみれになるのならばパウダースノーの中に埋もれていたい。

この作業をいつもしていて思うのだが、溶かしたワックスの99%は剥がされてゴミ箱送りになっているのじゃないか?99%はソールに染み込む事が出来ないのではないか?まるで卵子と結合できない精子のように。ワックス剥がす為にシコシコしてるくらいだったらセッ◯スしてたい。などと不毛なことを考えている。

この記事で言いたいことの99%は言い切ったのだが、それでは捨てられる99%のカスと同じく不毛な記事となってしまうのでここからリカバリーするが、ワックスを何度も入れて剥がしてという作業を繰り返すと確かにソールが出来上がりピカピカに仕上がる。それは芸術的な輝きだ。(実際はしっかり剥がしてブラシとクロスで磨いてあげれば見た目的には1回のワックス作業でピカピカになる)

ワックスの原理は検索すれば山ほど出てくるので割愛するが、何回もワクシングをするという作業の本質はソール材の隙間の奥の奥まで、すべての隙間にワックスを染み込ませることにある。僕は目で見たことは無いのでワックスの専門家の説明をそのまますると、ソール材は熱を加えると繊維の間の隙間が開きその隙間にワックスが染み込んでいくということらしい。

ではワックスに熱を加えた後に毎回剥がすという作業は何のためにあるのだろう?この作業には意味はない。あるとすればこんなに親指が痛くなるほどスクレーピングを繰り返しているのだから滑ってくれるに違いないというプラセボ効果である。

それではどうすれば良いのか?
ワクシングペーパーを使ってソールを焦がさないように満遍なくワックスを塗る。ワックスを剥がさずに少し放置。そして再び加熱してワクシング。この時前回使ったワクシングペーパーを使えば、新たなワックスは必要ない。またソールを冷やしすぎてしまうと折角開いた隙間が閉じてしまうのである程度冷えたところでワクシングしてあげるのが一番効率的であろう。

この作業を何度も何度も何度も繰り返す。理論的にはワックスは奥の奥、隅々まで染み込んでいくはずである。気が済んだところでスクレーピングして剥がしてやればいい。何度も剥がさなくてもいいので経済的にも体力的にも時間的にも効果的である。硬さの違うワックスを入れたければその上から入れてやればいいが、経験的には硬めのワックスをしっかり入れてやれば1種類で十分である。

以上でベースを作る作業は終了。あとは雪質にあったワックスを入れてあげよう。ホットワックスじゃなくて簡易ワックスでも良い。

こんだけ手間をかけて作業してもワックスはあっという間に抜けてしまうので抜け切る前に再度ワクシングをする必要がある。ワクシングとはなんとも不毛な作業である。

ちなみに俺は高専スキー部時代から数え切れない回数ホットワックスをしてきたが、たどり着いた結論は「簡易ワックス最高!」である。