パウダーボード「フライングフィッシュ」

2012年11月20日 at 2:08 AM

どうもお久しぶりです。
白馬のスキー場は例年になく早いオープンをしております。僕が知る限り一番早いオープンです。
ちょっと色々とやることがあるのでシーズンインはしておりませんが今のうちにパウダーボード「Flying Fish」について開発コンセプトや乗り方について説明をしておこうと思います。

開発コンセプト
「パウダーで浮きたい」これだけです。
あれもしたい、これもしたいと突き詰めていった結果が現在のスノーモトやスノースクートのボードの形状を産み出しています。でもパウダーは気持よく滑ることができません。だって浮かないんだもん。ということで色々な性能を犠牲にしてでも「パウダー天国を味わいたい」ただそれだけの為にこのボードは産み出されました。なので整地で乗ってカービングが出来ないやら取り回しが悪いと言われても困ってしまいます。

デザイン
模様のことではなく設計(デザイン)コンセプトのお話
今までのスノーバイク用のボードの常識を壊しています。前と後ろのエッジが食い込んでるとカービングが出来ているという風潮がありましたが足元のエッジングが疎かになっていて力を使って強引にターンをする構造なんです。このボードはフロントボードの固定位置~リヤボード後ろ側の固定位置までがエッジングするように設計しています。切れ込んでいくターンでなくソール面全体を使ってターンする構造になっています。それはもちろんパウダーで浮くため。
正しい乗り方をすればつま先まで浮き出ることが可能です。プッシュすれば雪面から飛び出すことも可能です。またフロントのキックを大きく取り軽くロッカー構造にすることにより簡単に浮き出ることが可能です。またリヤは適度に浮力を落とし沈めることによりコントロールしやすくなっています。フレックスは適度に柔らかめ。これはパウダー用(エクストリーム用ではない)のスキーと共通です。

サイドカーブはありません。なぜか?足元のエッジングをコントロールしやすくするためですが、一番の理由は横滑りとトラバースのコントロールをしやすくする為です。これはバックカントリーに行った時非常に重要になります。太いボードなのでカウンターの当たりを減少させる効果もあります。

ボードの太さはmax320mm。スノースクートのボードで270mm程度、スノーモトのボードで240mm程度なので圧倒的に浮力が増します。また長さも前後合わせて約1780mmとパウダー用のスキー並の長さを持っています。

これらの設計は全てパウダーで浮きたいが為のデザインです。

さて次回はおすすめセッティングの乗り方の予定です。
あまりにも従来のボードと違うため今までの滑りをしてると乗りにくいだけです。今までの滑りを捨てて滑る必要があります。そこらへんを書きたいと思っています。

今年の乗り物 SNOWMOTO EVOLTION

2012年2月5日 at 12:57 AM


今年も乗ってます。スノーモト。去年も乗っていたエボリューションの2012モデルです。
昨年と変わったところは「ボードのシェイプ」「デッキの高さが10mmアップ(09モデルと同じ高さに戻った)」「リヤボードの取り付けの前後幅を広く出来るようになった」というところが主だったところのようです。
ターンの取り回しが11モデルに比べ軽くなっています。12モデルに乗ったみなさんも言っている通りワイドボードの安定感とナローボードの取り回しの良さをいいとこ取りした感じですね。

2012モデルのワイドボードです。テールが雪面に食いつくのが好きな人は’11のボードでもいいかもしれませんが、コントロールのしやすさは’12モデルのほうが格段に上がっている気がします。トップとテールのエッジを使うというよりセンターにしっかりと重心を置いて安定感のある滑りができると思います。ターンの導入が軽いくていいです。


11モデルとのシェイプの比較。わかりづらいですが2枚が重なっています。すみません。去年のワイドボードのフロントが手元になかったのでリヤボードのみの比較です。ボード前部が両脇1cmくらい細くなっています。’11ボードで言われていた前部がひっかかる感じがする点が解消されています。足元を中心にしっかりとエッジが食い込むので安定した滑りができます。

細い分新雪は弱いですがそれ以外は今までで一番高い完成度ではないでしょうか?新雪も2cm変わったくらいじゃ浮かないのは変わらないですし。。。キュイーンと気持ちの良いターンができるいいマシンです。はじめてスノーモトを買う方もお財布が許せばこのモデルをイキナリ買っても大丈夫なんじゃないかと思います。

セッティングというほどではないですがいじった部分といえば、デッキパッドが分厚くサイドのフレームと高さが一緒になるようになっているのですが、僕の場合足裏の面より、線や点で接したほうが滑らないのでデッキパッドは貼っていません。トラックの固定ボルトが突き出ているのですべり止めの代わりになっています。
もう一点はNKSのボルトに交換して穴とネジの間にクリアランスを作ってやることでブッシュがスムーズに潰れるようにしています。ボードの可動範囲も少し広がるんじゃないかと。
ハンドルバーは3年前に買ってお蔵入りしていたデカハンに変えています。小さいハンドルだと最近疲れるもんで。。。
ご参考までに。

百沢トリプルX開催

2011年2月4日 at 11:06 PM


東北地方で定番レースとなった百沢トリプルXが今年も開催されます。

百沢トリプルX(スキー、スノーボード、スノースクートそれぞれのクロスレース)
日時:2月20日
場所:百沢スキー場(青森県)
主催:百沢トリプルX実行委員会
くわしくはガマンニュースをごらんください。
Naokingの描くイラストいいなぁ。

SNOWMOTO A28 Evolution

2011年2月4日 at 10:27 PM

SNOWMOTO A28 EVOLUTIONのインプレを書かせてもらいました。特にスクートからの目線で書いたわけではなくスノーバイクとしてこうなっていったら楽しいなぁと思いながらインプレッションしてみました。こんな事を考えてああいう文章になっているんだなぁと思っていただければ幸いです。
■ライダーズインプレッション Vol2  / SAI SPORTS

まず後半の滑り方は人それぞれで千差万別だと思うし、縛られないのがスノーバイクのいい点だと思うけど、ちゃんと基礎となる理論も必要だと思うのよ。で理論っていうと堅苦しいケド言っていることは単純で「進行方向を見ましょう」「内足にしっかりと乗りましょう」の2つだけなんだよね。でも内足に乗りましょう、進行方向を見ましょう、って言われたってよく分からないと思うので噛み砕いて書いてみました。この2点はスノーモトもスノースクートも一緒だと思う。あくまでもココで書いたのは2点を解りやすく伝える一つの方法だから自分の中で理論が出来ている人はそれに従うのがいいと思う。スキーは理論が確立されているし、それを噛み砕いて伝えられる人(指導員)がいるけどスノーバイクには居ないよね。kossieが一番上手かったんだけどなぁ。。。

あとスノーモトがスクートに近づいたって言う人が居るけど、バンドルがあって自転車みたいなフレームがあってボードが2枚ある乗り物を乗りやすく進化させて行ったら終着点は同じところのはずなんだよね(特にオールラウンドモデルの場合はね)。でスノースクートがあの形の最終形かって言うと全然違うと思うし、ボードの前後の形状が変わったらスノーモトじゃないって言うのも全然違うと思うんだよなぁ。異論はあると思うけど。俺の中ではどっちもVIVA SNOWBIKEって感じです。雪の上で楽しく遊べる乗り物に進化していってくれれば嬉しいです。そんなことに縛られず良いと思うものを作ってくれたらうれしいなぁ。

ちなみにA28 EVOLUTIONは去年までのSNOWMOTOの後継機ではなく別ターゲットに向けて作ったものだと思う。スキーでもアルペン用やフリースタイル用、初心者用って色々あるよね。スキーで初心者が背伸びして上級用モデル買って曲がらない~って言うのと一緒で、このモデルは重量以外で差別化してきたモデルだからしっかりと内足に乗り込まないと真っ直ぐ走っちゃうよ。ただしっかり乗れればすごく頼りになるマシンです。言っておくけどナローボードが初心者モデルだって言いたいんじゃないからね。ナローボードは誰でも楽しんですぐに乗れる非常にいいモデルだよ。

ちなみにA28 EVOLUTIONは結構いいよ。

スノーバイクのグローブを選ぶ基準

2011年1月9日 at 9:20 PM

ストーブの前でグローブを乾かしていたら熱に近すぎて焦がしたので新しいグローブを新調しました。

HESTRA 10-11 3516 ARMYLEATHER EXTREAM MITTを購入。はじめてのミトングローブ。見てわかるとおり3本指に分かれている。グローブをしたまま細かい作業をすることは少ないが2本指タイプはいざという時にツライ。お店で色々なものを掴んでみたが3本に分かれていると5本指とほぼ変わらない。あと中はしっかり5本指に分かれている。インナーが取り外し可能で洗うことが出来る。グローブってなんでか分からないけどありえないぐらい異臭を発する時があるので洗えるのは嬉しい。気がつけば、もう10数年ヘストラのグローブを使っている。そして気がつけば白馬勢のヘストラ率が異常に高い。。。

さて、僕のグローブを選ぶ基準だが
1)温かい
とにかく手が冷たくなってしまうと全てのやる気が削がれるので暖かいグローブが必須。春は自転車用グローブでも良い。

2)グリップが握りやすい
グリップを握るので柔らかさが必須。柔らかさに加えてグリップが滑りにくい事も必要である。滑り止め加工がしてあるグローブよりも本革グローブの方が相性がいい。手を雪面に着くことを前提に作られているスノーボードグローブは手のひらがゴワゴワしているのでオススメ出来ない。結果としてスキーグローブが最適だと思います。

ご参考までに

ニコニコボードはニコニコ出来るか?新雪編

2011年1月6日 at 9:40 PM


タイミングよく新雪がドッカリと降ったので昨日に引き続きニコラス ピランシグネイチャーボードを試してきました。


ドッカリと雪が降った我が家のまわり。約60cm。少々湿雪。

ゲレンデの新雪もパウダーとまでは行かず普通の新雪。ニコニコボードは「ビックエアーからパウダーランまでこなせる、究極のフリースタイルボード」らしいの。圧雪バーンでの調子が非常に良かったので期待してゲレンデへ。あんなに人がいるのに喰い尽くされない新雪。さすが八方尾根。

結果は新雪滑れるけどそれを期待して買っちゃうとちょっと苦労するかもね。リヤボードの硬くたわまないのでプッシュするとフロントが下がって突き刺さり気味になる。硬い板でバニーホップするとしっかり踏まないと前がバーン!って落ちるのと同じ感覚。しっかり撓んでバネバネの板のほうが楽しめると思います。ジャンプのランディング時の立ちの強さとパウダーでの撓みの重要性というのは結構相反するもの何だということを再認識。とここまで書いたけど別に全く乗れないわけではないです。でも新雪を思い切り楽しみたいんだったらG1のソフトボードあたりのほうが楽しいと思います。

ちなみにジャンプは試してないんでわからないですがギャップで軽く飛んでのランディングの場合は面でパシーンと受けて立てるので安定している気がしました。

ニコニコボードはニコニコできるか?

2011年1月6日 at 1:23 AM


玄関の前にニコラス ピランシグネイチャーボードが付いたスノースクートが置いてあったので乗ってみた。
ターンの切り返しが軽くいい感じ。カウンターがたる感じは少ない。G1ボードのような起き上がり感はなくスッとエッジが入る。
バニーホップは気合い。
板の捻れは感じない。粘る感じはない。ザクッと食い込ませそのままターンしていく感じ。G1ボードがテールを引っ掛けて滑る感じだとすればニコニコボードは足元が食いつく。おかげで安定してる。
コブ(固め深め)吹っ飛ばされた。フロントボード手前の角が無いからカウンター当てて角でゴリゴリコントロールは出来なかった。ちょっと滑り方変えないとダメかな。あと深いとボードがブリッジになる。まあこの時期にコブ行くのが間違いだった。うさぎ平手強い。