BLACKMOUNTAINに乗ってきた
4月13日になるのだがBLACKMOUNTAINに乗ってきたので色々感想を書いてみようと思う。
乗った場所は白馬47(通称HKB47)。まぁこの時期なので雪はザクザクで斜面はボコボコという状態。しかしBLACKMOUNTAINを試すには最高の状況だったのではないだろうか。せっかくサスペンションが付いているのにピチーと圧雪のかかった状況では意味がない。ルート2(斜度25度くらい?中上級斜面で降りてくる間に色々なシチュエーションがありテストには最適)で各モデル1本ずつ乗ってきた。特に自分で設定をいじるわけでもなく(少しフロントサスをいじったくらい)お勧めセッティングで乗ってみた。だらだら書いてもしょうがないので要点をまとめてインプレッション。
3モデルの違いは正直良くわからなかった。各モデルごとの違いは確かにあるのだがセッティングの問題のような気もする。サスの動きがどうのこうのと言うのは細かい違いがあるのだろうが、1番安いモデルでもBLACKMOUNTAINの乗り味は十分満喫出来る。ただしセッティングによって 乗り味が全然変わってくると思うしそのセッティングの幅や道具としての信頼性は上位モデルになるに従って上がっていくのであろう(あくまでも想像だが)。値段の差は使用しているパーツ(サスペンションユニットやフォーク、ボード等)によるものでフレームはたぶん一緒。
見た目から想像はつくと思うが、荒れている斜面を高い安定性をもって下れるのは感動だ。フロントの突き上げが無く、足の下はフワフワ雲の上に乗っている感じだ。車で言うとパジェロとかランクルのような感じ。荒れた斜面(と言ってもコブではない)を大きなターンもしくは直滑降で下れるのはスゴク気持ちがいい。
メリットもあればデメリットももちろんある。
見た目の通り重い。15Kg以上はあるのではないか?別に軽さ信者ではないが身体全体でコントロールしないとコントロールしきれない部分もある。スピードが出せる分止まれるのか不安になる。ただし重さはデメリットだけではなく安定感にも繋がるので軽くしたらBLACKMOUNTAINのいい部分が無くなってしまうかもしれない。フワフワ感はダイレクト感が欠如しているような印象も受ける。様は踏み込んでも返ってこない。そこらへんのバランスが取れたら最強のマシンになる気がする。
その他思ったこと
・面出しの必要性は無さそうでGOOD。
・ガゼットやリアユニット周りの作りを含めて非常にデザインが良い。
・ストラップの調整がすごく楽。デザインもいいしね。
・サスユニットこんなに要らないんじゃない?(フロントサスペンションあわせると4ユニット搭載)
・上記サスペンションも含めてまだまだ軽量化が可能な箇所が多い。
・マスターズはこれで出たら強いよ絶対。(コースによるけどね)
今回、BLACKMOUNTAINの開発者も来ていたので適当な英語で聞いてみた。
・アイスバーンの性能がとても高いらしく非常に安定して滑れるらしい。
・パウダーはフロントボードの角度が変わるために滑りやすく、後ろ加重しなくても良いらしい。
・スラローム的レースでは従来のスクートのほうが早く、ダウンヒルはBLACKMOUNTAINが早いらしい。
・日本滞在が4日間しかなくもうちょっとゆっくり来たい。ちなみに翌週は台湾の工場に行くらしい(専務と話していたが、ユニット周りの削りだしのデザインとかが台湾っぽい処理だよね。すごくいい意味での台湾的処理。俺は好きだ。)
てな感じでイノウエさん的にサスペンションはあってもいい派なので大歓迎なBLACKMOUNTAINでした。
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